「變臉/この櫂に手をそえて」2

2006/09/17 14:06


 貧しい家庭が食い扶持を減らすために子供を売る、働き手の欲しい人がそれを買うという時代背景でのことなので、現代社会ではあり得ない祖父−孫(變臉王−狗娃)関係です。しかし、そんなことを感じさせないというか、それを超越する人間愛がこの作品にはあふれています。變臉王が飼っている猿の登場によって人間愛がますます普遍的に表現されています。
 ふと思い出したのが「レ・ミゼラブル」(2006年1月6日付・5月10日付「やすとログ」参照)。実の親子でないジャン・バルジャンとコゼットとを中心に、この作品でも血のつながりを超える人間愛が描かれています。洋の東西を問わず、純粋無垢な魂の触れ合いには心が動かされますね。中国映画を見直すきっかけをお与え下さった松岡さんへ感謝申し上げます。
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