「マラソン」

2007/06/30 14:29


 レンタルで韓国映画「マラソン」(チョン・ユンチョル監督)を見ました。「走る」ことについてはピカイチの才能を持ち、また、自閉症の障害を持つチョウォン(チョ・スンウ)。母親のキョンスク(キム・ミスク)はそんな息子より一日だけ長生きしたいと願っています。42.195kmのフルマラソン参加へ向けチョウォンはトレーニングを開始しますが、母・キョンスクとコーチのチョンウク(イ・ギョン)は参加すべきかどうかをめぐって対立します。
 チョウォン役のチョ・スンウの演技は素晴らしかった。単なる演技なのでもちろん限界はあるわけですが、あそこまで演じるためには自閉症という障害に対してかなり勉強して下さったはずです。インターネットの書き込みを眺めていると「レインマンのダスティン・ホフマンより上手く演じていた」というのがあったけど、吉田康人もそう思います。
 吉田康人は大学生時代、自閉症児童の家庭教師(「遊び相手」という言葉のほうが適切かも)をしていたことがあります。妻は、現役から今は退いていますが、作業療法士。ともに、1人でも多くのみなさんに自閉症を理解していただきたいと願っています。その思いは「やすとマニフェスト70」にも書きました。この映画で表現されているのは自閉症のほんの一面ではありますが、映画の感動を通じて自閉症への関心が高まったことを感謝しなければなりません。
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