【投稿】日銀総裁の認識の読み方

2007/07/05 22:57


 今日から定期的に、謎の人(笑)「しげぽん」さんからの投稿を「やすとログ」に掲載させていただく計画です。しげぽんさんの経済・金融分析については、「切り口はシャープ、かつ、分析結果は非常にまっとう」と評価していまして、「やすとロガー」のみなさんにもお読みいただこうと考えました。乞う!、ご期待。

<<しげぽん発:日銀総裁の認識に何を読むか?

 日銀の武藤敏郎副総裁は7月3日、都内で講演し、同2日発表の日銀企業短期経済観測調査(短観、6月調査)について「業況判断は全体として良好な水準にある」との認識を示した。そのうえで「売上高経常利益率は製造業大企業を中心に、引き続きバブル期の水準を上回って推移する計画となっている」と述べ、企業部門に関し「高水準の収益が継続している」と強調した。 一方、「中小企業、特に中小・非製造業の改善が引き続き遅れ気味であるなど、業種や企業規模によるバラツキはある」と指摘した。
 何を読み取るか?私は勝ち組負け組みで大企業が勝ち組。中小企業が負け組み。との推論には否定的です。あくまで、世界景気好調、国内景気低迷のなかで、比較的海外部門での収益比率が高い大企業が好調のように見えるだけ。国内景気の低迷が少子化のせいにされているような。。。ちょっと無茶な論理だと思いますが。
 内需を好調にもっていく政策をとる気がなければ安倍政権の言っていた名目成長率の成長は実現不可能だと考えます>>
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