反省の弁なし。総理も高槻市も

2007/09/13 02:17


 国民・市民感覚からかけ離れた言動に反省の弁すら述べられないのは、この国の総理大臣だけではなく高槻市役所も。

 昨日、一昨日の「ムーブ!」による「高槻市営バス不正事件」報道を受けて高槻市交通管理者・山本政行氏が釈明を行ったとの連絡が複数方面から入りました。釈明の要点を整理すると次のとおりです。

<<「報道で指摘された高槻市営バスの「代走」(=「幽霊運転手」)は労使の合意のもと過去から行ってきた経緯はあるが、本年4月に既に見直し是正を行った(「代走」を廃止した)。「組合役員優遇ダイヤ」については、勤務上は「待機」であり、合理化へ向けた組合協議のための時間を組合役員が確保する必要性によるもの」>>。

 「ムーブ!」を見た何人かの(役人ではない)知人へこの釈明に対する感想を聞いたら、一様に「ハァーッ?」。市民感覚とはズレている釈明であることを確認する瞬間。

 「ハァーッ?」と市民が呆れる理由は、一つには、税金の詐欺的行為であり虚偽公文書作成による「代走」や「組合役員優遇ダイヤ」に対する反省も謝罪もないということ、いま一つには、それらの詐取、ウソ、代走、役員優遇を(交通労組ではなく)市役所が組合活動の名のもとに正当化しているように聞こえることです。

 勤務上の「待機」の中にはいかにデタラメな「待機」があるかということが次回放送の予告でチラッと流れましたが、それを承知で「勤務上は待機」と強弁しています。高槻市営バスの最高責任者である山本氏は「ムーブ!」と、いや、市民感覚とまさに「全面対決」するつもりなのでしょう。
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