監督・野村克也(4)

2008/04/25 20:12


「監督・野村克也」のシリーズはこのログで最後です。

 野村監督はこんなことも言っています。「70代でユニフォームを着ているのは私一人になった。寂しいが、欲は消えていない。クライマックスシリーズにも出てみたいし、優勝して、有終の美を飾りたい。私は欲を持っている。そこからうまく離れられるかどうかは、これからの戦いにかかっている」。

 吉田康人としてはこれまで、私利私欲ない人生を送ろうと努力はしてきましたが(笑)、でもやっぱり、最大の敵は今だに「我欲」です。だからこそ、欲そのものを決して否定せず「自己コントロールとは、欲から入っていかに欲から離れるか、が最重要だと信じる」と自著(「野村の『眼』 弱者の戦い」(KKベストセラーズ))でも述べることができる野村監督は凄いと思います。

 この記事をお書きになった西村編集委員は「人間力」と表現しておられますが、野村監督の言う「欲から入って欲から離れる」という生きかたには、人間とか人間力とかいったものを超えた宗教的な響きさえ感じます。
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