「恋はデジャ・ブ」
2009/01/13 06:28
友人のトシちゃんのたってのお薦めで米国映画「恋はデジャ・ブ」(1993年。ハロルド・ライミス監督)をレンタルで見ました。トシちゃんによると「これを観れば1日で市長になれる」(笑)。ある大企業の営業担当部署では「この映画を観て学ぶように」との指示が下ったそうです。
テレビの人気お天気キャスターのフィル(ビル・マーレイ)はプロデューサーのリタ(アンディ・マクドウェル)、カメラマンのラリー(クリス・エリオット)と一緒に田舎町パンクスタウニーにやってきました。退屈で嫌々ながらの取材を終え都会へ帰ろうとするも天候の悪化により現地に泊まることとなってしまいました。翌朝、目が覚めるとフィルを待っていたのは昨日と同じ2月2日でした。この日から2月2日が永遠に繰り返されることになります。何をやっても翌日は2月2日がまた始まる。自殺しても目覚めるとやっぱり2月2日の朝を迎えることになります。
面白いのは、2月2日は周囲の人々にとってはもちろん初めての2月2日なのですが、過去何度となく過ごしてきた2月2日の成功も失敗も記憶もフィルの中にはすべて蓄積されていきます。彼は、失敗したところから2月2日を「何回も」やり直したりピアノや氷細工を「何年も」掛けて習ったりできるというこの「特権」を活かし、2月2日「たった1日で」同僚のリタを口説こうとします。果たしてこの目論見は成功するのか?。
インターネット百科事典「ウィキペディア」の解説によると、ロマンティック・コメディとして当初マーケティングされたこの作品は後に、「人間の幸福は自分の中をいくら追求しても求められるのではなく、他人の幸福によって得られる」といった宗教的、哲学的な面から語られることが多くなったとのこと。確かに、人間の生きざまを奥深く描いた味わい深い映画です。吉田康人個人的には、「人は、夢、希望、志を実現する『2月3日』を明るく迎えるために毎日、成功と失敗とやり直しを繰り返しながら『2月2日』を行き続けているのだ」ということを理解させてくれた示唆に富む映画でした。
ただ、実際にはフィルと同じで、失敗の繰り返しばかりで夢が遠のく気がすることのほうが多いんですけどね(笑)。トシちゃん、素晴らしい映画をありがとうございました。
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