<この森で、天使はバスを降りた >

2009/02/03 12:26


 ツタヤの「シネマハンドブック 2007」では「ドラマ部門」186位とそれほど高い評価ではありません。でも、こういう「たったひとりの心の深さで何かが大きく変わる」というストーリーは見逃せません(笑)。米国映画「この森で、天使はバスを降りた」(2006年。リー・デビッド・ズロートフ 監督)をレンタルで見ました。

 メイン州の小さな田舎町ギリアド。ひとりの若い女性がバスから降りてきます。5年間の刑期を終えて出所したパーシー(アリソン・エリオット)は、保安官の斡旋により、ハナ(エレン・バースティン)が営む小さなレストラン「スピットファイア・グリル」(この映画の原題はこのレストラン名です)で働き始めることになります。町の人々はよそ者であるパーシーへ奇異の眼差しを向けます。しかし徐々に、パーシーの魅力に周囲の人々は惹かれていくのです。

 フランス映画のようなタッチでとても落ち着いた、そして、美しい映像が続きます。パーシーは一見、「天使」のイメージとは大きく異なります。ただ、この映画の邦題を付けた人が「天使」という言葉を入れたその気持ちは理解できます。明かされるパーシーの過去、切ない結末、そして、小さな希望をもたらすエンディングを見ると、「天使」とは私達ひとりひとりに宿る温かい「心」なのだと感じることができます。
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