「レナードの朝」

2009/09/20 14:36


 「嗜眠性脳炎」という病気をご存じですか?。第一次世界大戦中に大流行した流行性の脳炎です。ウィルス性と考えられています。回復期の嗜眠が特徴です。エコノモ脳炎、A型脳炎、眠り病とも言われるそうです。この嗜眠性脳炎とパーキンソン病の治療薬レボドパとを扱った米国映画「レナードの朝」(1990年。ペニー・マーシャル監督)をレンタルで観ました。原題は「AWAKENINGS」(目覚め)。

 米国の神経学者オリバー・サックスが実話を基に著したノンフィクションが原作です。30年間昏睡状態だった男レナード(ロバート・デニーロ)が奇跡的に意識を回復しました。セイヤー博士(ロビン・ウィリアムズ)の治療が功を奏したのです。彼は、昏睡状態にある入院患者に「嗜眠性脳炎」という共通の原因を見出しレボドパを投与、レナードを初め多くの患者らの意識を覚醒させることに成功します。昏睡前の若い、幼い頃に戻りはしゃぐ患者達。しかし、レナードの体に異変が起こります。

 「人間の尊厳」、「患者の尊厳」を改めて考えさせてくれる作品です。「本当にこれで良かったのか?」と悩む医師、看護師、そして、患者自身。エンディングでこの医師がそれを心にどう落としこむのかが見所です。
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