学力調査「骨抜き」の4 割抽出
2009/10/16 23:34
10月6日・15日付「やすとログ」で触れた「全国学力調査」(文部科学省)を「全員参加方式」から「抽出方式」へ改めると同省政務三役がさっそく正式発表。抽出率は全体の4割にするそうです。「4割」の根拠について、同省は「4割以下にすると、精度が下がり、47都道府県ごとの成績の差異を把握することが困難」としています。ほんまかいな?。「4割」と「精度」との関係を統計学的にきっちり説明してもらいたい。そんなん聞いたことないで(笑)。
「4割」がいかにええ加減な値かどうかは別として、文科省、ギリギリの言い訳しよるなぁ(笑)。大阪府知事・橋本徹さんへのご機嫌取りとしてもギリギリです(笑)。同知事は先日、「学力向上対策の材料になるなら『全員』でも『抽出』でもどっちでもいい」としていたのです。
しかし、問題点は大きく分けて2つあります。1つは、「4割」に科学的根拠がないことと、個人単位かクラス単位か学校単位で抽出するんやろけどその抽出の仕方が非常に難しいということ。いわゆる「無作為抽出」と同じ状況をつくることは極めて困難、特に、学校間や地域間の学力格差が大きいと言われている大阪府では橋本知事が求めているような「材料」となり得る「抽出」など不可能と言わざるを得ません。どこを(誰を)どう選ぶねん?。
もう1つは、橋本知事は大阪府の知事だから都道府県格差がわかれば知事としては合格点の把握やろけど(笑)、現場の保護者と教育関係者にとってはクラス間格差、学校間格差、あるいは、市町村格差の把握が最も切実な課題だということです。「4割抽出」によって、文科省が(「都道府県格差はわかるけど・・」と)自ら認めたとおり、より身近なそれらの格差の把握が完全にできなくなります。橋本知事は大阪府知事として「都道府県格差がわかること」と条件を述べました。市町村長はどうして、「市町村格差がわからなくなる」と異を唱えないのでしょうか?。
「全国学力調査」に要した今年度予算は57億円。来年度、「4割抽出」へ切りかえれば36億円となります。「21億円の予算縮減」と民主党・文科省は胸を張るかもしれません。しかし、こんな滅茶苦茶な制度改悪などやらないほうがいい。「民主党に教育改革などできるはずがない」と散々批判してきた自民党には「改悪によって36億円すべてが無駄金になる」と国会追及を行ってもらいたいと願います。
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