「ザ・マジックアワー」

2009/05/24 21:11


 「THE 有頂天ホテル」(1月4日付「やすとログ」( http://www.max.hi-ho.ne.jp/yoshidayasuto/200901.html )参照)で存分に楽しませていただいた三谷幸喜監督の作品を再び観ました。「ザ・マジックアワー」(2008年)をレンタルで。「THE 有頂天ホテル」はあり得ないような珍事の連続でした。「ザ・マジックアワー」も、どう考えてもあり得ないストーリー展開なのですがでも、あり得るような気がしてきて笑えます(笑)。

 街を牛耳るギャングのボス、天塩幸之助(西田敏行)の愛人、高千穂マリ(深津絵里)を寝取ったことが天塩にばれ絶体絶命の備後登(妻夫木聡)。幻の殺し屋「デラ富樫」を連れてくれば命を助けてもらえることになりました。しかし案の定、期日が迫ってもデラは見つかりません。備後はそこで、無名の俳優、村田大樹(佐藤浩市)を騙しデラを演じさせる奇策に出ます。ギャングの天塩は「デラ富樫」が本当に現れたと思っちゃう。村田は「これは大仕掛けの映画撮影だ」と騙され周りの人々も全員俳優だと思いこみ「デラ富樫」を演じつづけます。いつかはバレるわねぇ(笑)。

 「みんなも演技しているんだ」と騙され「デラ富樫」になりきってしまう村田太樹を演じる佐藤浩市には笑ってしまいます。三枚目のほうが合ってんとちゃうか?(笑)。彼なりの懸命な演技を見ながら「この映画に『マジックアワー』(太陽は沈み切っていながら辺りが残光にまだ照らされているほんのわずかな、しかし、最も美しい時間帯)というタイトルをどうして付けたんだろう?」とずっと考えていたんですが、最後にそれがわかります。最高級の娯楽作品です。
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