議員が関与?、高槻市生活保護費詐欺事件

2010/06/27 17:35


 新聞などで既に報道されていることですが、高槻市役所で公金詐欺と疑われる事件がありました。まず、新聞に報道された事実関係は次のとおりです。

<<生活保護費を詐取 高槻市職員を懲戒免職

 大阪府高槻市生活福祉課の男性副主幹(60)が電算システムを操作し、生活保護費を不正に支出した問題で、市は25日、偽造した書類で市から現金をだまし取ったとして、詐欺および有印公文書偽造、同行使の罪で、副主幹を府警高槻署に告訴し、同日付で懲戒免職処分とした。

 市によると、副主幹は、書類の決裁とシステム管理の最終権限者で、1月20日にシステムに架空データを入力して生活保護費支給のための書類を偽造し、1月27日に市から現金約2万7千円を詐取したという。副主幹の机やロッカーからは、架空の受給者の印鑑やその印鑑が押された保護費の受領書類が見つかった。

 市の調査では、不正な支出は少なくとも平成18〜22年度で計約1100万円にのぼっており、副主幹は「不適正な手法で20件以上の支出をした」と話しているという。市は損害賠償請求を検討している。(平成22年6月25日付「産経新聞」)>>

 高槻市役所による上記告訴内容が事実なら、この副主幹が第一義的に罪を問われなければならない人物であることは言うまでもありません。

 実は、報道されていない事実があってそれは、高槻市政の公職者が「議員が関わっている」と公の場で明言したことです。もし公職者のこの公言どおり議員が本当に関与しているのであれば、「議員がどう関わったのか?」、「そのことに犯罪性はないのか?」、徹底糾明されなければなりません。

 ただし、市政の透明性、市民への情報提供という観点からは、上記副主幹あるいは「議員」以上に、高槻市政公職者のこの発言は最も看過されるものではありません。周りで聞いていながらこのことを問いたださない議員を初め各公職者のありかたも問われます。

 市議会の公式の場では、「調査中」とのことで「議員の関与」については一切触れない。でも、気を許したのか?、「公式の場」が終わった瞬間、議員や市役所職員など公職者の面前で「議員が関わっている」という趣旨の発言を堂々とする。こういうのを「二枚舌」と言います。「議員関与」の事実があるなら市議会で、そして、市民に対して説明責任を速やかに果たすべきです。「議員関与」の事実が特定できていないなら、例え気が許せる「仲間」の前でも(笑)、このようなことを公言してはなりません。

 市政のリーダーとしての資質のかけらも感じられない。即刻辞めるべきだと思います。さらに、こうした「二枚舌」発言を、リーダーとしての資質の欠如を、何ら問題にできない高槻市議会への憤りも禁じえません。「役所ぐるみ」という言葉が最近よく使われますが、「高槻市議会もこの『高槻市役所ぐるみ』の中にくるまっている」と市民がイメージしているとしてもしょうがないじゃないですか?!。

 「たちあがれ」何とかという政党までできちゃったけど(笑)、まさに、「たちあがれ!、高槻市議会!!」です。
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